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第24章 水戸への進出

心機一転2006 年に本社のビルを購入して引っ越してきました。

地方においてはテナントの賃料より自社ビルを購入する方がメリットがありました。

スマホが発売され劇的に世の中の情報入手の仕方が変化する幕開けでもありました。

茨城県内はつくばを中心とする南部地域と、水戸を中心とする北部地域に分かれます。

水戸はご存じ徳川御三家の一つ水戸藩のおひざ元ですし、県庁所在地でもあるので

水戸市内の企業には地元への誇りと自負があり、営業訪問しても市内に営業所の無い企業は

商談に苦労する時代でした。

自社も南部地域にありましたのでなかなか入り込めませんでした。

そこで水戸市内にヘレナ地域経営研究所と合わせてヘレナの支店を水戸営業所として作りました。

丁度同時期に某証券会社の支店長をヘッドハッティングにも成功し水戸営業所の責任者に抜擢しました。

本人曰く、6 の支店を渡り歩いたベテラン支店長で性格は温厚で人当りも良く博学で、知り合いだけでも 数千人の経営者がいるとのこと。

私は頭の中では 仮に4000 人のうち1 割の 400 人が毎年ホームページやパンフレットやビデオを作ってくれたらいくら儲けられるのだろうかと、勝手に皮算用して、一人ほくそ笑むのでした。

しかしいざ営業を開始してみると支店長を辞め中小の広告制作会社に勤務することとなった人に相手の対応は素っ気ない物でした。

相手は支店長の肩書が重要な要素で、肩書がなくなれば唯の知り合いとなるわけです。

大きな借金をして水戸に支店を作りましたが赤字を 3 年間続け断腸の思いで閉鎖を決断しました。

ビジネスの世界における肩書の力とそれを失った時の相手の手のひらを返したような対応に、改めて肩書の恐ろしさを身に染みて感じました。