第4章 ヘレナ英会話スクールに入社
さて入社する事となる社名の由来は会社立ち上げ時期からの設立メンバーであるヘレナさんから取りヘレナ英会話スクールというのが由来のようです。
私は本スクールができて1年後に入社することとなります。1976年茨城県の土浦市内に清掃会社の古い倉庫が教室でした。ゴキブリやムカデが好みそうな建物でしたが安価で借りられたので、その倉庫からヘレナ英会話スクールの第1号教室が誕生したのです。
とにかくお金はないけども、茨城県で初めて英語の幼児教育を教えるという夢のある会社だったと思います。
就職したのはいいのですが、英語力は微々たる知識しかなく教員で採用されたのですが、教室は1つで生徒はまだ数十名程度でしたので、先生は無論、経理の事務員からも社長まで、総出で生徒募集に出かけていました。
営業の実力がある社長は市内の一番近いところ、次に実力がある人はその周辺、入ったばかりで営業の経験もない私は教室からかなり離れた遠方の地図を渡されました。
早速現地に向かい、子供のいそうな家を中心にかたぱっしから、訪問営業を始めました。
しかし数年引きこもり状態でいたため人と喋ることが苦手です。
特に子供を持つ大人の女性と喋るとなると手が震えおまけに赤面症ですから、顔が真っ赤になって汗が止まらなくなってしまい、とても営業者としては不向きな人間でした。
ましてや当時の日本では漢字を覚えるのに精一杯の少学生に英語を習わせるなどもっての外と、小学6年生の子を持つ母親から窘められたほどです。
次の家の呼び鈴を押す勇気がなく躊躇していた時、女性3人が路上で立ち話をしていました。
これ幸いと立ち話の中に飛び込んでいき、とにかく「英語の必要な時代が必ず来ますから、子供たちを入れてあげてください」をひたすら連呼。
営業トークなんてものは無く、それをただ繰り返し10回20回唱え続けました。
その様子を見ていた女性達がここまでバカの一つ覚えで同じことを顔を真っ赤にして訴え、震える手でパンフレットを渡す様子を見に、誠実な人間と思ったのかもしれません。
その日のうちに3人全員の子供の入会が決まりました。
初めての営業での結果に社員全員唖然としたようで、営業センスがあると思われ翌月から教室に一番近いエリアを担当する事となります。因みに小6の子の親の話から2年後には2歳児を持つ親から「ヘレナは10歳から受付ですが3歳までに教えないと身につかない」とクレームの電話がありました。・・・・時代の変化のスピードに唯々驚きました。
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