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第5章 営業マンとしての道

その後半年から一年もすると次第に話が上手になり、立て板に水のように英語教育の必要性について喋れるようになりました。

無論赤面症もいつしか治り、汗も手の震えもありません。

しかしその頃から全く募集に行っても1件も契約が取れないっていう時期が続きました。

心が何にも入っていない、ただトークだけ磨けば人は入会するものと勘違いしていたのです。

もう一度初心に帰り、汗を流し顔を真っ赤にして必死に訴えていた時期を思い出して、仕事に誠実に向き合い再度話を聞いていただけるようになりました。

入社2年目のわたしが営業課長に抜擢され、8名の30代から50代の営業経験者の大人たちを部下にするわけですから、毎日胃の痛む日々でした。

ある時石岡地区の教室開設に向け懸命に生徒募集をするのですが一向に生徒が集まりません。      

業を煮やした社長は営業者全員に20キロほど離れた石岡までの行きの電車賃のみ渡して、財布は没収するよう指示が来ました。つまり生徒を入会させ入学金を預からないと帰れないことになり、それで必死に営業すると考えたわけです。

そもそも社長の営業マン時代は辞典の販売であったようで、「つま先に金属が埋め込まれた安全靴を履いてドアが半分空いたら靴を挟んで締められないようにし、そこから営業が始まる・・契約が決まるまで靴は挟んだまま・・」これが社長の営業におけるモットーですからたまったものではありません。日も暮れて最終電車の時間まで私は会社で一人、営業者たちの帰りを待ちましたが結果、誰も会社に帰ってこられませんでした。今でしたらパワハラで訴えられますね。笑い     後日全員の退職届が届いたのは言うまでもありません。

紆余曲折を経て県内に20教室を作り上げました。23、4歳で不動産屋と渡り合って1円でも安く場所を借りて英語教室らしい子供向けの飾り付けをして、そこに 生徒100人ぐらいを集めなくてはならない。当初英語の教師として入社しましたが、結局営業の課長として従事することになります。その時期には英会話スクールも軌道に乗り、清掃会社の倉庫から5階建てのビルの2フロアを借りるまでに成長しました。当初の倉庫暮らしの時は外回りから帰ると1つのストーブをみんなで囲んで暖を取るのが日課でした。しかし生徒が集まる時間になると、ストーブを教室に移動してしまうので、真冬の3時を過ぎるとそこからコートと手袋に身を固め寒さを凌いでいました。見かねた大家がもう一つ古いストーブを貸してくれたぐらいです。

そうした経験があるので、エアコン完備の新しいビルに移転した時は、全員で何度も何度もエアコンのスイッチを点けたり消したりして大笑いしたことは今でも懐かしい思い出です。

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